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メーカー | CASIO |
型名 | fx-915ES-WE | |
種別 | 関数電卓 | |
発売開始 | 2012年12月 | |
製造終了 | 不明(2015年~2016年頃) | |
寸法 |
奥行 162mm × 幅 80mm × 厚さ 11.1mm(ボタンを入れると約13mm)
ハードケース背面装着時 : 奥行 約164mm × 幅 約83.5mm × 厚さ 約17.5mm(実測値) |
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重量 |
92g(電池含む。メーカーは95gとしている)、130g(ハードケース装着時)
いずれも実測値。 |
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入力方式 | 教科書表示方式、ライン表示方式 | |
画面 | 青色液晶 96 × 31 画素+状態インジケーター18個 | |
CPU | 不明 | |
RAM | 不明 | |
ROM/Flash | 不明 | |
電源 | LR44 × 1 +太陽電池 | |
プログラミング言語 | なし | |
公式ページ | fx-915ES-WE | スタンダード関数電卓 | 関数電卓 | 電卓 | CASIO | |
説明書URL | fx-375ES/915ES/995ES 取扱説明書ダウンロード | |
著者の購入年 | 2016年7月 | |
著者の購入価格(購入店) | 1,948円(税込)(Amazon Japan) |
CASIO
fx-375ES
の上位機種です。fx-375ESの機能に加えて、素因数分解、行列計算(3 × 3まで)、ベクトル計算(3次まで)、Int計算、Intg計算が追加されています。ただし、ハードウェアは fx-375ES と同じものの可能性があります(ROM容量が異なる可能性はある)。ファームウェアの違いで機能差を付けているのでしょう。
ここで紹介する fx-915ES-WE は白色であり、fx-915ES-BKという黒色の機種もあります。どちらも現時点(2017年3月)で生産終了・在庫のみです。
下位機種の fx-375ES に大幅に機能追加したもので、さらに実用的になっています。個人的にはInt計算(整数化)の追加が実用的だと思っています。
ただし、行列が3 × 3までなのは今となっては古い気がします。CGの計算では4 × 4行列を使います。それに3 × 3 行列はサラスの公式を使って手計算でも何とか行列式が出せますが、4 × 4行列はそのような公式がないため、手計算でやると余因子展開という大変な方法で行列式を計算しないといけません。4 × 4行列まで対応しないと計算機としての価値はいまいちな気がします。
ちなみに本機よりも少し安い Canon F-789SG は4 × 4行列対応です(ベクトルは3次元まで)。Canon F-789SG は、行列やベクトルに対応しているのにInt計算がないなど、安いのは良いのですが、搭載機能のバランスが良くないところがあります。
本機 fx-915ES-WE のハードウェアは色を除けば、fx-375ES とほとんど同じ見た目です。形状もキーも一緒です。しかし、fx-915ES-WE は本体の色が白いので、本体に印刷された文字が非常に読みやすくなっています。個人的にはこれが最大の利点だと思っています。
fx-915ES-WE には欠点もあります。コード表を見ないと単位換算と科学定数入力ができないのは fx-375ES と共通の欠点です。それとカーソルキーが1枚なので、少し押しにくいのも同様です。個体差の可能性はありますが、私の fx-375ES と同様に私の fx-915ES も本体に歪みがあり、机に置いて操作するとガタガタと音を出します。
なかなか良い機種ですが、古い面もあり、今から無理に入手する必要はないと思われます。
ただし、コレクションしたいなら価値はあるかもしれません。CASIOで最初の教科書表示(自然表示)ができる機種 fx-82ES(2004年)の直系の子孫は fx-375ES/915ES/995ES が最後だからです。これらの次のシリーズである CASIO fx-JP500/700/900は半導体から完全に新規に作られた別系統の機種なのです。
CASIO fx-915ES は、テストモード(診断モード)を搭載しています。
テストモードを使うことによってハードウェアの診断が可能です。メーカーが出荷検査や異常調査のために使用するものと思われます。
ただし、テストモードを実行することによって、メモリと設定は初期化されてしまいます。
下の 藤堂俊介氏 の動画でテストモードの使い方が分かります。 動画は、fx-373ES のものですが、fx-915ES でも同様に行えます。