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メーカー | SHARP |
型名 | EL-5120 | |
種別 | プログラマブル関数電卓 | |
発売開始 | 1993年 | |
製造終了 | 製造終了しているが、その年月不明 | |
寸法 |
奥行 145mm × 幅 76mm × 厚さ 9.8mm(ボタンを入れると11.5mm程度)
ハードケース背面装着時(実測値) : 奥行 約147mm × 幅 約80.5mm × 厚さ 約16mm(ボタン含む) |
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重量 | 77g(メーカー値と実測値が一致)、106g(ハードケース装着時の実測値) | |
入力方式 | ライン表示方式 | |
画面 | 文字単位のドットマトリクス 14文字 × 3行(1文字は 5 × 5 画素)+7セグメント指数部2桁(負号有) × 3行+状態インジケーター8個 | |
CPU | JT6B86 | |
RAM | 不明(プログラム容量は1,211バイト) | |
ROM/Flash | 不明 | |
電源 | CR2025 × 1 | |
プログラミング言語 | BASIC言語の一種(構造化なし) | |
公式ページ | なし | |
説明書URL | なし | |
著者の購入年 | 2004年2月 | |
著者の購入価格(購入店) | 5,775円(税込)(つかさ無線) |
小型のプログラミング関数電卓です。2017年3月現在、ネット上に説明書が公開されていないようですので、主な機能を簡単に書いておきます。主な機能は関数計算(三角関数、対数関数など)、統計・回帰計算(回帰計算は1次回帰のみ)、n進数と論理演算、ソルバー機能(積分計算含む)、プログラミング機能です。
微分計算と複素数計算はできません。また積分計算は数式の中に記述できず、ソルバー機能の一部として実装されています。
会社で使っていたPC-1250の液晶画面が劣化してきたので、本機 SHARP EL-5120 を購入して会社で使うことにしました。そのときは「関数電卓なんて何買ってもたいしたものはないだろう」と思っていて調べもせずに EL-5120 を買いました。 そのときは EL-5120 が、家ですでに使っていた CASIO fx-4800P よりも古くから売られていたことを知らず、買った直後は小型で持ちやすい程度にしか思っていませんでした。
しかし、しばらく使っていると不満が溜まってきました。小型化されていることが原因で液晶表示が見辛いのです。1文字の画素数が 5 × 5 画素しかないので、フォントを見るだけでストレスが貯まる感じでした。しかも概要に書いたように機能がかなり制限されているのです。最も不満な点はメニュー操作をしないと角度単位の設定(DEG/RAD/GRAD)が見れないことでした。と言っても会社で使う分にはPCの補助に過ぎないので、まあいいかという感じで使い続けることになりました。基本的にはライン表示入力ができて、三角関数や対数関数が使えれば、関数電卓としては普通に使えますので。
ソルバー機能は分かりにくいと思いました。ソルバー機能は3種類あります。代数式ソルバー(変数の値を変化させて代数式の値を求める)、積分計算、ソルバー(ニュートン法で方程式の解を求める)の3種類です。それぞれ操作方法が異なります。しかも、代数式ソルバーと積分計算はリアルモード(通常モード)、ソルバー(ニュートン法)はソルバーモードを使うなど、一貫性がありません。と言っても当時の電卓は本機に限らず操作が難しいものが多かった(表示装置が貧弱なため)ので、本機が特に難しい訳ではないかもしれません。
本機 EL-5120 と平行で使っていた CASIO fx-4800P と比べて明らかに良い点はプログラミング機能です。fx-4800P のプログラミング言語(名称がない)は私にとっては悪夢のような言語でしたが、EL-5120 のプログラミング言語は素直なBASIC言語の一種でした。そのため、プログラミング機能に関しては fx-4800P よりも自由度が高くて使いやすかったのです。しかし、それ以外の面は fx-4800P の方が良いことが多かったと思います。
結局、2016年4月に SHARP EL-5160J-X を買うまで約12年も使い続けたのですが、あまり良い思い出はない機種でした。私は SHARP EL-5120 にも その前に買った CASIO fx-4800P にも満足できず、「所詮、関数電卓なんてこんなものだろう。昔使っていたポケットコンピューター SHARP PC-1250 の方が良かった」という考えだったので、長年買替えなかったのです。2016年2月に CASIO fx-JP900 に出会うと考えが変わり、EL-5120 から EL-5160J-X へ買換えることになりました。